2012年1月4日水曜日

2011年下半期ニコマス20選

2011年下半期ニコマス20選。並び順は投稿された順です。

レギュレーションは以下の通り。

基本レギュレーション
・対象は2011年下半期(7月1日~12月31日)に公開されたニコマス作品
・自身のセレクトを20作品以内でブログもしくはマイリストにて公開
・1Pにつき1作品
・選考基準はフリー(お気に入り・埋もれ発掘・テーマに沿って等何でもオッケー)

それでははじめます。

明日の彼女たちの天気は

七夕P


アイドルたちの頭についたお天気アイコンが、どうやら彼女たちの心象を表しているという表現が楽しい。これは元作品からそうらしいんだけれど。アイドルたちの日常風景と、集合してからのライブシーンという構成もうまい。
ダンスPVとしては中盤にはさまるスローシンクロがすばらしい。何という浮遊感だろう。七夕P、デビューの時から本当にダンス見せるのうまかったと思い出させる。 














後半の夏に向かって熱くなれ、と言わんばかりの演出がたまらない。2011年の夏だからこそうれしかった。もちろん、リアルのわたしは涼しい夏を願っていた。だけど、だからこそこの作品がうれしかったのだ。個人的には夏も冬も大嫌いだけれども。
そう言えば、この作品が公開された後、「お天気アイコンがDLCで出れば完璧だったのに」という意見を散見した。もう許してやれよw

アイドルマスター READY!! TVサイズ版
トカチP 

大量に作成されたREADY!!作品からはこれを選択。アニマス→練習シーン→ステージという構成がベテランの味。練習シーンでボーカルのパート分けを見せておく。さらにここが溜めとなっているため、ライブシーンでの開放感がすさまじい。
お気に入りの一枚ははっちゃけるちーちゃん。アニマスを見終わったあとならば、このちーちゃんがますます好きになれるんじゃないかな。









 


【アイドルマスター】DIAMOND
ドドリアP

 
2011年下半期で一番見た動画だと思う。細かい感想はこちらに書いた。 書き漏らしていることは、パレスオブドラゴンを着用していないこと、伊織を包む光がピンク一色から竜宮小町の四色に変化するところかな。どこまでも考えつくされている作品だと思う。

うちのクラスの天海さん
すっきりぽんP

アイドル天海春香ではなく、好きになった人がアイドルになってしまいました、というお話。高校生としての春香さんってゲームではほとんど描かれていないのだけれど、ああ、こんなだったのかもなあと思わせる筆力は健在。
そして……。うん、たぶん、春香さんがアイドルになれなかったとしても、語り部の彼の想いは届かなかったのだろうなあ……。

基板を変えると映像が変わるのはピュア・アイマス界では常識です
なするなP、遠心力P

これが常識ではなかったことに結構驚いた。それでもこういった作品により、より自分に合ったアイマスライフをおくることができる人が増えることはいいことだ。このスクリーンショット程度の解像度でも基板による映像の差は一目瞭然。












 


アイドルマスター サクラ大戦 「巴里よ、目覚めよ」
ぴっかりP

 
「違和感がないことに違和感」とはよく言ったもの。アイマス2でも抜きが当たり前になり、ただステージを撮っただけじゃ作れない画を作り込むことが当たり前になってきたとは言え、4分を超えるステージPVでそれをやり抜くことがすさまじい。
この衣装合わせ、貴音の眼鏡、リップシンクロが単なる技術の展覧会ではなく、作品に奉仕しているところがまたよいのだ。ぴっかりPの考える「巴里よ、目覚めよ」のためには必要な改変だったと強く思う。
また、ぴっかりP作品をささえるダンスの基礎技術の高さにも驚かされる。カット割りが特に多いわけでも、色々なダンスを巧妙につなげたわけでもない。それでも、曲にあったダンスを見ているだけで幸せになれる。こういった技術こそ、伝承が難しいのだろうなあ、と思っている。
お気に入りの一枚は驚異の五連ウィンクよりロベリア・四条さんのウィンクを。











律子 花火(「iM@S KAKU-tail Party 6」 2nd night Eより)
二酸化硫黄P

 
細かい感想はこちら。律子を含む竜宮小町のすてきな作品が多かったことは今年の収穫のひとつだった。
 
アイドルマスター ひびきとたかねのものがたり 響編 ~shiny smile~
しげP 

楽しかった「iM@S KAKU-tail Party 6」の中で一番好きな動画。「響ファンの聖地」タグがついていて、それ自体に何も問題は感じないけれど、この作品はアイマスファンへの応援歌に見えるのだ。ずっとずっと応援してきたから、ボツキャラ扱いだったひびきとたかねが、わたしたちの前に来てくれたんだと。

















これって、すごいことだと思うんだ。

【アイドルマスター】情熱のうた【修正版&おまけ】
brookP

細かい感想はこちら。律子&竜宮小町は最高だ。

アイドルマスター 「shake」 竜宮小町+
shakeP

 
1分に満たない作品で、大半は律子がアップで踊っているシーンなんだけど、合間に入るストーリーPV的なところが楽しい作品。フォントを含めた画面デザインがとてもおしゃれで、センスがいいってこういうこと言うんだなあ、と思わされた。アイドルマスター 「hikari」水瀬伊織&竜宮小町+」もすごいよかったんだよなあ。この2作については時間が取れるようになったらもう少しじっくり感想を書いてみたいと思っている。

【アイドルマスター】“Secret Paradise”PV【VRF'11】
えびP

 
素人がスチルにしろムービーにしろ手を出して犯す失敗。それは「日の丸構図」だ。記念撮影でよく見かけないだろうか。被写体が画面の真ん中にいて、何を写したいかはわかるが、何の面白みもない構図。
しかし、日の丸構図がなくなることはない。なぜならばまさに被写体を画面の中央に置きたいという意志が働くからだ。
一般的には避けるべき代表的な構図だがその欠点を「知った上」で作品作りが出来る人にとっては欠点にならない。
衣装替え、歌詞の出し方、カットの切り替えありとあらゆる技術を投入することにより、日の丸構図の最大の欠点「漫然としていて面白くない」を消している。そして、日の丸構図の最大の利点「写したいものが常に画面中央にいる」ことにより伊織の万華鏡のような表情が否が応でも視聴者に叩き込まれるのだ。
恐ろしいまでの技術。この作品を真似することはシロウトにはおすすめできない。
この作品もいつかはもう少し詳しく感想を書きたい。が、情報量が多くて書きにくいんだよね。
それにしても伊織ファンは伊織のいい表情をよくとらえてるよなあ。

【アニマス】 ムーン〇ィス仕様 【ED】
eijiP

アニマスMADで大活躍したeijiPからはこの作品をチョイス。∀ガンダムと貴音大好きなわたしには20選に入れる以外の選択肢はなかった。「この発想はあった」コメントが多かったが、発想があるのと、きちんと作品としてまとめられるかは別。名曲「月の繭」をBGMに美しい貴音の映像。ああ、最高だ。












 


アイマスでアイマスの架空戦記を作ってみた
山川出版P 

 
個人的2011年下半期ノベマスの最高傑作。
天海春香はデビュー1年の新人アイドル。しかし半年前、プロデューサーが事故で倒れてから彼女の生活は激変する。ユニットの解散、同じユニットにいた星井美希の失踪、新しいユニット。真、真美とユニットを結成し、倒れたプロデューサーのためにがんばるが、ついに春香の心は折れてしまう。引退を決意。春香にはもう笑うことすらできなくなっていた。けじめとして最後のオーディションに挑む春香。意識のないプロデューサーに一度でいいからテレビに写っている自分たちを見て欲しいと願って。そのオーディション会場に現れたのは失踪したはずの美希を含むユニット「シンフェアリー」だった。
熱い、熱いよ。希望、挫折、挑戦。フォーマットはスポコンだ。この作品からはカレイドスターの匂いがする。是非、是非とも続編が見たい。

ガイガンVS律子2
さつけんP 

今年彗星のようにデビューしわたしたちを魅了してやまないさつけんPの最新作。どれを選ぼうかと思ったけれど、一作ごとに進歩するさつけんP作品ならやはり最新作を選ぶしかなかった。
特撮を知り尽くしているかっこいい構図、サイレントなのに大体何を言っているか想像つく脚本、躍動感あふれるアクションシーン、散りばめられた小ネタ、笑い。娯楽作品として文句のつけようもない一品に仕上がっている。
人形作品はどれもそうだけど、お金をもらっても作りたくないっていうくらいかけられた手間暇に脱帽。
お気に入りの一枚はこちら。よくこんな構図撮れるもんだ。














 



空色デイズ 竜宮小町の逆転計画 (アイドルマスターMAD)【VRF '11】
しぇるP

律子+竜宮小町で律子がステージに立つ時の「キタ━(゚∀゚)━!」感はどの作品でも強烈だ。ゲームで見ることはできなかったけれど、ニコマスPならやってくれるのだ。
デビュー作とは思えない完成度。アニマス十八話をうまくからめた構成。律子+竜宮小町ものだとカルテットで構成されるものが多い中、この作品は律子+真美を追加したクインテット構成。これはこれで味があっていい。
曲が律子の「空色デイズ」というのもまた素敵だ。
パレスオブドラゴンをスティグマと見るか、竜宮小町のシンボルと見るかは作品ごとに色々と解釈があって楽しい。この作品では竜宮小町のシンボルとして輝いている。
お気に入りの一枚は律子登場のシーン。












 


アイドルマスター 0711P 4周年合作 『Animation M@ster Medley』
0711P 

 
恒例の0711P合作。下半期も合作でいいのたくさんあったんだけど、20作に絞るとどうしても漏れてしまうものが出てしまう。
ベテラン参加者の多い合作はどれもそうだったけれど、この作品も本当に楽しそうに作っているのが伝わってくる。技術的には結構凝ったことしているんだけど、それを感じさせない。技術がただ作品に奉仕している。
個人的にはいつも大好きな最終最後Pのパートを除くとライブパートが圧巻。けまり部P作品が「ライブに参加している」ライブ感だとすると、このパートは「ライブBD」とでも言おうか。ライブを外から切り取って映像作品にしました、という、臨場感とはまた別な映像的快感があった。
手描き、ステージPV、ライブ、アニマス、EDF(笑)てんこもりの楽しい10分を是非満喫して欲しい。
願わくば、来年も0711Pの合作が見られんことを。

カラフルメモリーズ
魔汁P

 
「iM@S KAKU-tail Party 6」の中で一番すごいと思った作品。まさに匠の技。
この作品については「iM@S KAKU-tail Party 6」感想文の中で詳しく感想書こうと思ってたんだけど、まだ書けていないのでここで少し細かく書こうと思う。
カラフルメモリーズは大きく4つのパートから構成されている。
  1. イントロ
  2. インタビュー風ストーリーPV
  3. ステージPV
  4. アウトロ
イントロではアイマスの各キャラクターを模したであろうドミノ倒しが描かれる。静かな入りだが、曲と相まって次どうなるかへのワクワク感を想起させる。2分に満たない作品で25秒をこのイントロに使うという構成。その構成への自信。



 







 


ストーリーPVパートになってようやくお題である伊織登場。25秒も待たされたのだから、わたしたちのハートは伊織を見た瞬間キュン☆とならざるを得ない。このパートも25秒程度しかないのだが、ころころ変わる伊織の表情のかわいらしさはどうだ。すました伊織、笑った伊織、怒った伊織。














ストーリーPVパートとステージPVパートの間をフィルムを使った演出で飽きさせることなく繋ぐところがまた熟練の技だ。














そして20秒にわたるステージPV。シンクロがパキパキ決まるというわけではないが、曲にあったとても楽しいダンス。当然伊織メインだけれど、ユニットを組んでいる美希と千早のカットがいいアクセントになっている。この短い秒数でこれだけ見せるのは並大抵の技じゃない。














アウトロ。 ここで本当にすごいなあ、とため息が出た。魔汁Pならもっとインパクトのある画で作品を終わらせることもできただろう。しかし、イントロと同じドミノと伊織の写真で作品を終えている。














「この作品はこれでおしまいです」ときっちりと作品を終わらせているのだ。そう、余韻を残さないように。一本の作品としてきちんと始まり、ちゃんと終えることのできる作品はそうはない。ベテランの底力を痛感させられた一本だった。

【iM@S×PCM2008】Piyo Cycling Manager (19)
だがのP 

Piyo Cycling Manager(以下PCM)を20選に入れるのは個人的には既定事項だった。そしてその作品はもはやニュースとしか言いようのない「【iM@S×PCM2008】Piyo Cycling Manager (16)」であるはずだったんだが。一年以上待った上での復活だったしね。しかし、だがのPのクリスマスプレゼントであるPCM 19話を見た以上こちらにせざるを得なかった。
自転車ロードレース。チームによって戦われる過酷なレースだ。5人から多い場合10以上がチームを組む。チームにはエースと呼ばれる存在があり、その他のメンバーはアシストと呼ばれ、エースの勝利のために、ただそれだけのために走り続ける。
自転車ロードレースには様々な舞台があり、今回の舞台はスプリントレース。数十kmから長い場合は百km以上走った最後の最後にスプリンターたちが最後の力を爆発させる。
だがのPのPCMはエースのみならず、いや、それ以上にアシストに陽が当たる作品になっている。今回、その陽の目を見たのは美希だった。PCMではずっと「美希(笑)」と言われていてピリッとしなかった彼女がついに目覚める。
しかし、美希の選んだ道はチームのスプリンターエース、あずささんの発射台として道だった。
自転車は風との勝負だ。無風であったとしても時速30kmを超えると発生したエネルギーのほとんどは空気の壁に吸い取られ熱と消える。トップスプリンターは時速70kmを超える爆発的な速度をほんの一瞬だけ得ることができる。その一瞬のための風よけ、それが美希の選んだ道だった。
だがのPはBGMの使い方もべらぼうに上手い。「A Question Of Honour」をBGMにプロトン(集団)を引っ張る律子と、その両側に隊列を組むアイマスとAG2Rのトレイン。美しく、そして熱い。


















スプリンターたちが飛び出す前の最後の静けさ。真に引かれる美希とあずさ。このスローカットは見応えあった。 


















そしてロケットのように発射される美希とあずさ。


















この続きは是非動画で。

アイドルマスター the pillows「No surrender」
怒首領蜂P 

年末怒涛の新作ラッシュがうれしかった蜂Pからはこれを。どれだけ律子+竜宮小町が好きなんだって話なんだけど好きだからしかたない。
蜂PのストーリーPVって結構珍しいよね。さらって作っちゃうあたりさすがだなと思わざるを得ない。
この作品のキモは「竜宮小町がナムコエンジェルズに勝っておしまい」になっていないところ。
曲タイトルからして「捨てるな」って作品は作品なんだけれど。竜宮小町の勝利って何だろうというところにまで掘り下げた作品。それが何なのかはこの作品を見てもらって視聴者に判断してもらいましょうか。
個人的には蜂Pの律子が堪能できたってだけでもうれしかった。あんまないよね。















蜂PのVRF'11 5作についてはいずれもう少し細かく感想書いてみたい。ダンスはどれも相変わらずピカ一だったから。

紳士が群れなす編隊飛行 総括
紳士が群れなす編隊飛行

変則的だけどこの作品にした。3年に渡ってアイドルの誕生日ごとに飛び続けてくれたニコマス飛行隊。今年の雪歩誕生日動画にてついに終了。様々な理由はあるだろう。まだまだ見たかったという希望はあるし、コミュはまだ続くので単発の作品は期待したいところ。
でも、これがけじめというなら今までの楽しかった思い出と、感謝の意をこめて言わせて欲しい。

この気持ちを今あえて言葉にするなら……
「ありがとう」……かな?

ニコマス飛行隊よ、永遠なれ! <(`・ω・´)

ここから蛇足。2011年を振り返って。

  • アイマス2直後一時的に消えていた抜き動画は下半期に入って完全に復活。
  • 上にも関係あるが、ツールの充実もあって「技術のための技術」はほとんど姿を消した。何かのための技術が増えたように思う。
  • それもあわせて、ベテランが楽しそうだった。作るための努力が軽減されたせいではないかと思っている。
  • 新人さんもツールを使える人はデビュー作からすごいの持ってくるなあ、って感じ。
  • ノベマスへのアイマス2の浸透はまだ時間がかかりそう。今までの資産が膨大すぎるからだろうか。
  • なんだかんだでニコマス的には楽しい2011年だった。

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